理数系が好きで進学したものの、就職先が心配――理系女子のキモチ（2/2 ページ）

近年増加している“理系女子”。理数系科目が好きだったり、得意だったりしたことから理系の道を歩んだ人が多いようだが、就職、就職後の環境などに問題を感じている人は少なくないようだ。栄光ゼミナール調べ。

[堀内彰宏，Business Media 誠]

理系女子が憧れる人は

　以前に比べると理系に進む女性は増えているものの、まだ男性に比べると少ないのが現状だ。「女性科学者や技術者の活躍が日本で増えるために必要なこと」を尋ねると、トップは「女性科学者や技術者の就職先の増加」で76.5％。以下、「男性の育児休暇取得率向上など、男性の育児参加」（61.3％）、「女性科学者や女性技術者を育成する専門の教育機関の増加」（44.5％）、「女性の科学者や技術者の活躍事例の紹介活動」（40.2％）が続いた。就職や就職後の環境が上位に入っているようだ。

女性科学者や技術者の活躍が日本で増えるために必要なこと（出典：栄光ゼミナール）

　どんな人に憧れているのだろうか。「憧れる科学者、発明家、研究者（歴史上の人物も含む）」を聞くと、トップは「アルベルト・アインシュタイン」（114人）。以下、「トーマス・エジソン」（110人）、「野口英世」（83人）、「マリ・キュリー」（75人）が続いた。一方、「特にいない」という人も172人いた。

　インターネットによる調査で、対象は短大・大学・大学院の理系学部（理・工系、農・獣・畜産・水産系、医・歯・薬系）に在籍している、もしくは卒業した女性1000人。調査期間は3月10日から16日。

憧れる科学者、発明家、研究者（歴史上の人物も含む、出典：栄光ゼミナール）