別の人生歩むならどんな仕事? 20代男性は“花形職業”
「子どものころはたくさんの夢があったなあ」という人は多いはず。もし別の人生を歩めるのであれば、どんな仕事をしたいと思うだろうか? 男性で最も多かったのは「医者」だが、医者であればなんでも良いというわけでもないようだ。第一生命調べ。
「たしか子どものころは『パイロットになりたい』って言ってたよなあ。でも今じゃあ夏の暑い日でもスーツを着て、汗を流しながらの営業……こんなはずじゃなかったのに」と感じている人も多いはず。もし別の人生を歩めるのなら何になりたいか、と聞いたところ1位は「医者」(6.41%)、2位「野球選手」(5.66%)、3位「学者・博士」(4.78%)であることが、第一生命の調べで分かった。
一方、小学生(未就学児含む)の男の子に大人になったらなりたいものを聞いたところ、1位は「野球選手」(11.8%)、2位「学者・博士」(8.5%)、3位「サッカー選手」(6.0%)と大人とほぼ同じ。また大人と子どものランキングを比べると、10位以内に6つの項目が同じだったことから、「子ども時代の夢は大人になっても変わらない」(第一生命)としている。
ただ子どもに人気がある「サッカー選手」が大人では11位、「警察官・刑事」(子ども7位)が17位、「消防士・救急隊」(同10位)が42位など、「制服の職業は憧れだけでは務まらない責任の重さを実感してか、ベストテンの圏外となった」(第一生命)。逆に子どもの回答にはなかった「公務員」(大人5位)、「経営者・社長」(同9位)といった現実的な職業がランクイン。ちなみに「今と同じ人生」と答えた人はわずか1.54%だった。
全国の男女52万8563人(男性58.0%、女性41.9%)がアンケート用紙に回答。年代別では20代7.2%、30代23.5%、40代25.5%、50代21.1%、60代14.5%、70代以上8.2%。調査期間は2007年8月から2008年2月まで。
20代では華やかな職業と金銭的な成功者
別の人生でなりたい職業として「医者」や「野球選手」と答えた大人の男性は多かったが、年代別で違いはあるのだろうか。20代で多かったのは「野球選手」や「サッカー選手」「お金持ち」など、華やかな職業や金銭的に成功を収めた人に憧れているようだ。30代、40代になると「医者」「学者・博士」が増え、50代以上は「公務員」「学校の先生」「大工」が上位にランクイン。「年代が上がるとともに、花形職業の順位が下がり、代わりに地域や社会に役立つ職業が重視されている」(第一生命)と大人の夢も堅実さを増しているようだ。
男性に人気がある「医者」や「学者・博士」だが、医者であればなんでも良いというわけでもないようだ。特に「外科医」と「歯科医」がほかを大きく引き離しているほか、「赤ひげ先生」「Dr.コトーのような先生」といった声もあった。また男性3位となった「学者・博士」を見ると、「科学者」「考古学者」「天文学者」が目立った。
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