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東京都の正社員と契約社員の平均年収、191万円の差
契約社員として働いている人は、なぜその仕事を選んだのだろうか? 最も多かった理由は「正社員として働ける適当な企業がなかったから」。また約半数の人は今後、正社員として働きたいようだ。東京都調べ。
終身雇用や年功序列賃金など従来の雇用システムが多様化している中、東京都で働く契約社員(有期・直接雇用のフルタイム労働者)の年収はいくらぐらいだろうか。契約社員の2007年度の年収見込額は平均で340万円、70.4%の人が400万円未満であることが、東京都の調べで分かった。
男女別で見ると、年収見込額の平均は男性が398万8000円、女性が301万6000円。ちなみに東京都で働く正社員の平均年収(2007年)は、531万760円(勤続年数10年4カ月)と、正社員と契約社員の年収に191万760円の開きがあった。
郵送による調査で、東京都内の正社員30人以上の事業所1003社と契約社員497人が回答した。調査時期は2007年10月から11月まで。
契約社員の仕事を選んだ理由
正社員ではなく契約社員の仕事を選んだ理由は、「正社員として働ける適当な企業がなかったから」が最も多く33.6%、次いで「やりたい仕事だったから」が28.0%。「専門的な技術や資格が生かせるから」は男性23.7%に対し、女性が14.2%で9.5ポイント男性が高く、一方で「自分の都合に合わせて働けるから」は女性が20.9%だったが、男性は5.7%と15.2ポイント女性の方が多かった。
今後の働き方については「現在の会社で正社員になりたい」が32.0%で最も多く、「ほかの会社で正社員になりたい」の16.7%を合わせると、約半数の人は正社員志向であるようだ。
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