社内コミュニケーションに悩んでいます:ガウ社長に“働く”について聞いてきた
「上司や部下とうまくコミュニケーションがとれなくて」と悩んでいるビジネスパーソンも多いのではないだろうか。こうした悩みに対し、エフエックス・オンライン・ジャパンのジェームズ・ガウ社長がアドバイスを送った。
企業のトップに、読者からのさまざまな悩みについて答えてもらうシリーズ「“働く”について聞いてきた」。社内コミュニケーションに悩んでいる人に対し、エフエックス・オンライン・ジャパンのジェームズ・ガウ社長はどのようなアドバイスを送ったのだろうか。
34歳男性Aさん、通信関連会社勤務
中間管理職として働いています。当社は中途入社の割合も高く、私より年上の部下、新入社員などもおり、コミュニケーションにとても気を使っています。最近の景況下で、部署内もギスギスしているように感じます。リーダーシップを発揮していくための効果的なコミュニケーション方法や部署内を活発する取り組みなどあれば教えて下さい。
部下との意思疎通を
年功序列型でなく、能力主義の環境で働いている方の話を聞くというのは喜ばしいことですね。ただし、特に日本のような文化の背景がある場合、Aさんが抱えていらっしゃるような問題が管理者側にも起こりがちです。まずは部下との意思疎通を常に良好に保つ一方で、あなた自身が首尾一貫し、かつ公平で毅然とした態度をとることが重要でしょう。
私のアドバイスとしては、週1回または隔週で部下とのミーティングを開催することをオススメします。そのミーティングの席で部下が抱えている悩みや問題などをじっくりと聞き、さらにAさんの考えを伝えることが大切ではないでしょうか。時間にして15分くらいのことですが、大抵はこれで雰囲気がよくなり、お互いに尊重し合える関係を築くことができるでしょう。
もしかしたらミーティング中に、Aさんの発言などに対し部下からあからさまに異論を唱えられるかもしれません。その際は冷静に、そして毅然に対応することが大切です。また可能であれば、その部下と個人的に別途話し合いの場を持った方がいいかもいしれません。
プロフィール:ジェームズ・ダラス・ガウ
1965年2月生まれ、英国・エジンバラ出身。ロンドン、香港での勤務を経て、1993年より日本の金融界へ。Cantor Fitzgerald社で日本国債デスクのマネージャーを、ING証券でシニアトレーダーを歴任。2002年12月にエフエックス・オンライン・ジャパン株式会社を設立、CEOに就任。
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