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リストラ後に輝く組織とは?(2/2 ページ)

不況下でリストラを進める時、どうしても陥りがちなのが目先のことばかりを見てしまうということ。筆者は、リストラ時だからこそ、経営者が夢を従業員と共有することが重要だと説きます。

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夢を共有することが大事

 社長は、幹部に「社員は疲弊しています」などという社員代表のような言葉を言わせず、組織をけん引する力を与えなくてはなりません。幹部が組織をけん引する力の源泉は、企業理念と組織の存在目的と、そして将来への夢であり、それが組織の力を生むのです。これを私は「目的の力」と呼んでいます。

 やらされ感を持つことなく、幹部1人1人がこの「目的の力」を持つためには、不況時の厳しい時、苦しい時だからこそ、目の前の乗り切り策にのめり込む前に「ともに夢を描くこと」に取り組む必要があるのです。

 そのため、リストラ局面においては、早い段階で幹部の見極めをしなくてはなりません。多くの企業では、社長が孤独になりたくないために、幹部はそのままにして、御しやすい若い社員ばかりを犠牲にしている例が見られます。まずは、再生局面でともに歩んでいくつもりの幹部の見極めを社長の強い意思で行った上で、将来の夢を一緒に描きながら乗り切り策を実行していくという離れ業をやってのけなくてはならないのが、窮地に陥った社長の宿命なのです。(今野誠一)

 →今野誠一氏のバックナンバー

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