マニュファクチュールによる新型機械式ムーブメントを搭載――「ザ・シチズン」オートマティック
シチズン時計は、およそ30年ぶりに開発した機械式ムーブメント「Cal.0910」を搭載した「ザ・シチズン」オートマティックを5月28日に発売する。
シチズン時計は、創立80周年となる5月28日に、最高品質モデル「ザ・シチズン」からオートマティック2モデルを発売する。価格は29万4000円。
「ザ・シチズン」オートマティックには、マニュファクチュール(自社一貫生産)としておよそ30年ぶりに開発した自動巻き機構付き機械式ムーブメント「Cal.0910」を採用。同社によると、特に高い精度を必要とする、薄い金属ばねを渦巻状に巻いた「ひげぜんまい」を、自社工場で一定数生産できるメーカーは世界で数社しかないという。
スピン目付模様のムーブメントは、シースルーバックから見て楽しめる。電気鋳造技術によりローター(回転おもり)部分に施したCITIZENロゴは立体感のあるデザインだ。
また、ステンレススチール製のケースには、磨き技術のなかでも高度なテクニックが要求されるザラツ研磨を多用し、ヘアライン加工と組み合わせ奥行きある輝きを実現。シチズン独自の表面硬化技術「デュラテクト加工」を施し、すり傷からケースを守る。
バンド素材はステンレススチール、ガラスには両面無反射コーティングを施したデュアル球面サファイアガラスを採用。文字板カラーは、ホワイトとブラックの2色を用意する。ケースサイズは、37×11.3ミリ(直径×厚み)で、ムーブメントとケースの組み立ては「ザ・シチズン・マイスター」と呼ばれる精鋭の職人が行う。
なお、購入後10年以内に生じた自然故障に対しては無償修理を行うほか、2年目と8年目に無償点検を実施する10年保証が付く。
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