厚厚生労働省と文部科学省は5月21日、2009年度の大卒の就職状況を発表した。それによると、大卒の就職率は前年同期比3.9ポイント減の91.8%。過去最悪だった1999年度の91.1%に次いで、2番目に悪い水準となった。
大卒の就職率を文理別に見ると、文系は前年同期比4.3ポイント減の91.0%だったが、理系は同2.2ポイント減の95.2%にとどまった。
また、地域別に見ると、関東地区は同6.1ポイント減の90.6%、中部地区は5.3ポイント減の93.6%と厳しかったが、北海道・東北地区は同2.0ポイント減の89.3%、近畿地区は同2.1ポイント減の94.7%、中国・四国地区は同1.9ポイント減の91.8%、九州地区は同2.9ポイント減の88.9%と比較的減少幅が小さかった。
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