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ミラノサローネ2010、Kartellが真っ黒に!(5/5 ページ)

ミラノサローネ2010レポート。会場に着いたら最初に訪ねるブース…… そんな定説さえ広がっているのが、イタリアのカルテルだ。これまでカラフルな展示が注目の的だった同社が、今年のブース空間に選んだ色はなんと「黒」。

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 また最近は家具以外の分野にも積極的だ。この「MOON」は月を半分に割ったような形状のフルーツボウル。シンプルなアイテムに見えるが、こういう複雑な「型」をつくれるカルテルだからこそ、販売できる商品だ。

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「MOON」マリオ・ベリーニ 43センチ×15センチ

 プラスチックの家具というと「安くて軽快」と思う人も多いだろう。しかしカルテルの家具は、プラスチックといってもレベルが違う。なぜイミテーションが市場に出回らないのか? それは緻密なデザインを樹脂で実現するのは、容易に真似できるものではない。

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 逆説的にいえば、だからデザインが必要であり、製造にはイタリアのものづくりの魂が込められている。ゆえに真似されることもなく、品質とブランドを守り続けていられるのだ。

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「KING TOP」「TOP LESS」フィリップ・スタルク

 もちろん、その魂は「KARTELL GALLERY」として本店のギャラリーにも登場した吉岡徳仁氏のアクリル家具のシリーズ「THE INVISIBLES」にも見て取れる。

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 カルテルは、日本でもデザイン家具ブームの火付け役として一役買ったブランドだが、まだまだその進化は止まらない。

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