学生が業界のことを学べるだけでなく、受け入れる側の社会人としても刺激を受けられるインターンシップ。インターンシップに参加した学生たちは、どのようなことを感じたのだろうか。
リクルートの調査によると、インターンシップに参加した大学4年生・大学院2年生に「インターンシップの参加期間は?」と尋ねたところ、最も多かったのは「1日」で45.4%。以下、「2週間以内」が23.0%、「1週間」が17.7%、「2〜4日間」が15.7%、「1カ月以内」が7.9%で続いた。4人に3人は1週間以内で終了しているようだが、1カ月以上のインターンシップを経験した学生も4.8%いた。
「インターンシップに参加して良かったことは?」と聞くと、トップは「参加企業の事業内容が理解できた」で71.2%。以下、「視野が広がった」が52.0%、「業界研究ができた」が45.7%、「就職活動仲間ができた」が24.8%、「選考などが就職活動の練習になった」が22.8%、「社員の知り合いができた」が18.2%、「大学の単位が取得できた」が15.4%で続いた。
インターンシップに参加してイメージが変わった業界について具体的に尋ねると、「総合商社。こんなにも幅広い業務にかかわっているとは知らなかった。また、社員の方々も、イメージしていた体育会系の人ばかりではないことが分かった」(立命館大学経営学部・女子学生)、「ホテル業界。華やかで格式高いイメージだったが、それはお客さまの前だけ。スタッフはお客さま1人1人の満足のために、汗を流し、泥臭いこともいとわずにこなすのだということを実感した」(関西大学法学部・男子学生)、「IT業界。SEという職種について、思った以上に人とのかかわりが多い仕事だと感じた」(名古屋大学経済学部・男子学生)といった声があった。
インターネットによる調査で、対象はインターンシップに参加した大学4年生・大学院2年生1550人(男性743人、女性807人)。調査期間は3月9日から15日。
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