コラム
生き残るのが難しい……ゴーストライターの世界:吉田典史の時事日想(4/4 ページ)
なにかとトラブルが絶えないのが、ゴーストライターの世界だ。それではトラブルに巻き込まれないようにするにはどのようにすればいいのだろうか。筆者の吉田氏がこれまでに経験した事例などを踏まえ、解決策を紹介する。
こういう姿勢でゴーストライターをしていくと、マナーを心得た著者や、一定水準以上の編集者とめぐり合う可能性が高くなる。それでも問題は絶えないが、何でも引き受けていたころよりは多少まともになるだろう。こうなると、年間で3〜5冊請け負うことができる。
実はゴーストライターをする以前のところで、勝負はついているのだ。毎月コンスタントにそれなりの収入を得ると、ゴーストライターとしても高い収入を得るようになっていく。好循環サイクルが回り始めるのだ。私は専門学校やNPOでライターを相手に教えているが、多くのライターがこのサイクルを回すことができないがゆえに低収入に苦しみ、消えていく。
この業界で、ライターの収入が少ないのは「原稿料が安い」とか「印税が低い」という人が多い。確かにその通りかもしれないが、実は好循環サイクルを回すことができないことこそが、大きな問題なのである。
関連記事
- なぜ30代前半になると、“ゆきづまって”くるのだろうか
30代前半の社員と話すと「この人は優秀だな」と思う一方、「この人はひどい」と感じることはないだろうか。もちろんどの世代にもいえることだが、特に30代前半はその差が大きく感じる。そこで彼らの特徴を調べてみると、ある共通点が浮かび上がった。それは……。 - ひょっとして……“バブル組”に苦しめられていませんか?
昔に比べ「管理職の力が強くなってきた」と感じたことはないだろうか。部下の採用、配置転換、リストラなど……いろいろなところで強権を振るい始めている。しかしこうした動きに対し、「危険な兆候」と懸念する声も出始めている。それは……? - どっちが優秀なの? 人事異動が多い人と少ない人
人事異動のシーズンになると「異動の回数が多い人が優秀、少ない人はダメ」といった話が出ることも。しかし、こうした風評は事実なのだろうか。今回の時事日想は、人事異動に詳しいコンサルタントの話を紹介しよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.