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コラム

生き残るのが難しい……ゴーストライターの世界吉田典史の時事日想(4/4 ページ)

なにかとトラブルが絶えないのが、ゴーストライターの世界だ。それではトラブルに巻き込まれないようにするにはどのようにすればいいのだろうか。筆者の吉田氏がこれまでに経験した事例などを踏まえ、解決策を紹介する。

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 こういう姿勢でゴーストライターをしていくと、マナーを心得た著者や、一定水準以上の編集者とめぐり合う可能性が高くなる。それでも問題は絶えないが、何でも引き受けていたころよりは多少まともになるだろう。こうなると、年間で3〜5冊請け負うことができる。

 実はゴーストライターをする以前のところで、勝負はついているのだ。毎月コンスタントにそれなりの収入を得ると、ゴーストライターとしても高い収入を得るようになっていく。好循環サイクルが回り始めるのだ。私は専門学校やNPOでライターを相手に教えているが、多くのライターがこのサイクルを回すことができないがゆえに低収入に苦しみ、消えていく。

 この業界で、ライターの収入が少ないのは「原稿料が安い」とか「印税が低い」という人が多い。確かにその通りかもしれないが、実は好循環サイクルを回すことができないことこそが、大きな問題なのである。

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