日本コカ・コーラと各地域のボトラーや関連会社などで構成するコカ・コーラシステムは7月5日、カーボンオフセット付き清涼飲料水を7月6日から全国のローソン約8800店舗で発売すると発表した。販売本数は約168万本。
カーボンオフセット付きで販売されるのは、夏専用のエネルギー飲料水「リアルエナジー」。ブラジルのバイオマス発電事業によって創出されたCO2排出権をコカ・コーラシステムとローソンが費用負担して購入し、リアルエナジーの購入者に代わって国の償却口座に無償移転することで、京都議定書で定められた日本のCO2排出量削減目標の達成に貢献する仕組み。CO2排出権は1本につき1キロ付与されているので、約168万本を完売すると約1680トンのCO2をオフセットすることができる。
両者によるカーボンオフセット付き清涼飲料水の販売は今年で3年目。昨年は8カ月間で合計461万8000本のカーボンオフセット付き清涼飲料水を販売し、合計4618トンのCO2をオフセットした。
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