子どもに携帯電話を持たせている理由
子どもの携帯電話にフィルタリングを加入させていますか? 小中学生の子どもに携帯電話を持たせている保護者に聞いたところ、「加入している」は54.6%であることが分かった。東京都調べ。
子どもの携帯電話にフィルタリングを加入させているという人はどのくらいいるのだろうか。小中学生の子どもに携帯電話を持たせている保護者に聞いたところ「加入している」(54.6%)と「インターネットが使えない機種・設定になっている」(13.7%)を合わせて、何らかの制限をしている人は68.3%であることが、東京都の調査で分かった。一方、「加入していない」と答えた人は31.7%。2009年2月に実施した前回調査(54.3%)に比べると、22.6ポイントも減少していることが明らかになった。
フィルタリングに加入した人に、その理由を聞いたところ「有害情報の危険性を感じたから」(62.2%)と答えた人がトップ。このほか「フィルタリングが有用だと知ったから」(51.2%)、「子どもの携帯電話などの使い方が心配だから」(42.7%)と続いた。この結果について、東京都は「子どもを取り巻く有害情報の現状を認識し、フィルタリングの必要性を理解していることが、加入につながっているようだ」としている。
一方、加入していない人に、その理由を聞いたところ「子どもを信用しているから」(35.8%)と答えた人が最も多かった。以下「特に必要を感じないから」(26.3%)、「子どもが必要とするサイトまで見られなくなるから」(17.9%)、「フィルタリングサービス自体を知らない」(13.7%)と続いた。
子どもに携帯電話を持たせている理由
なぜ子どもに携帯電話を持たせましたか? この質問に対し「塾や習い事を始めさせたため」(60.3%)と答えた人が最も多く、次いで「子どもがいつ、どこで遊んでいようと、いつでも連絡がとれて安心だから」(27.3%)、「保護者が仕事などで不在がちのため、いつでも連絡がとれるようにした」(24.3%)、「通学先が遠いため」(15.7%)という結果に。
また「子どもにせがまれたから」(13.3%)、「持たせないと友達から仲間はずれにされる心配があるから」(5.0%)と、子どもに言われるままに与えている状況もうかがえた。そのほか「持たせた方が、メディアリテラシーや情報処理能力がつくと思ったから」(2.3%)、「子どもの疾病などのためコミュニケーションツールとなっているから」(2.0%)と、積極的な理由により持たせている保護者もいる。
都内在住で、小中学生の子どもに携帯電話を持たせている保護者300人が回答した。インターネットによる調査で、期間は1月29日から2月3日まで。
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