豊田自動織機は7月12日、電気自動車(EV)/プラグインハイブリッド自動車(PHV)用の新型倍速充電スタンドを日東工業と共同開発し、2010年秋に発売すると発表した。
新型倍速充電スタンドは、タッチパネル対応ディスプレイを搭載するなどして操作性を向上させ、量産機としては初めて通信機能を搭載。携帯電話回線を通じてデータセンターと通信することにより、充電サービスの利用時間や電力使用量などの利用情報、充電設備の稼働状況などをデータセンターで一元管理できる。外部入出力端子経由で集金装置や認証装置など管理者側の既存設備と連動させることも可能。ICカードによる利用者認証にもオプションで対応する。
定格出力は単相交流200ボルト16アンペアで、家庭用の100ボルト電源に比べると倍速で充電できる。屋内外兼用で、IP55(JIS C0920)準拠の防塵・防水機能(コネクター収納部を除く)や漏電遮断機能などを搭載する。
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