新入社員の49%は「海外で働きたくない」――その理由は
あなたは海外で働きたいと思いますか? 今年4月に就職した新入社員に聞いたところ、49.0%の人が「働きたくない」と回答した。その理由は……。 産業能率大学調べ。
楽天やユニクロなど、社内公用語を英語にする企業が増えてきているが、今年4月に就職した新入社員は海外勤務に対しどのように考えているのだろうか。
あなたは海外で働きたいと思いますか、と聞いたところ「働きたいと思わない」と考えている人が49.0%に達していることが、産業能率大学の調査で分かった。このほか「どんな国・地域でも働きたい」は27.0%、「国・地域によっては働きたい」は24.0%。海外で働きたくないという人に、その理由を聞いたところ「海外勤務はリスクが高い」(56.1%)、「自分の能力に自信がない」(54.6%)、「海外に魅力を感じない」(44.4%)という回答が目立った。逆に海外で働きたいという人からは「自分自身の視野を広げたいから」(82.8%)、「日本ではできない経験を積みたいから」(77.9%)という理由が多かった。
米国などの先進国、中国などの新興国、東南アジア・アフリカなどの途上国と3つに分けると、どこで働きたいと考えている人が多いのだろうか。先進国で「働きたいと思う(どちらかというと働きたいと思うを含む)」と答えたのは67.8%だったが、新興国では34.6%、途上国では25.0%にとどまった。「経済成長が見込まれる地域でチャレンジしようとする意欲はあまり高くないようだ」(産業能率大学)
5割以上の人が「外国人トップに抵抗感がある」
社長に外国人が就いた、上司に外国人が着任した……勤務先でこうした状況が生じた場合、抵抗を感じる人はどのくらいいるのだろうか。経営トップに外国人が就任した場合、「抵抗感がある(どちらかというと抵抗感があるを含む)」という人は57.1%。また上司に外国人が着任した場合、「抵抗感がある」は54.3%だった。
社長や上司に外国人が就くと抵抗を感じる人は多いが、外国人が自分の同僚になった場合、「抵抗感がない(どちらかといえば抵抗感がないを含む)」(79.1%)人は8割近くに達した。
インターネットによる調査で、2010年度に入社した新入社員400人が回答した。調査期間は6月29日から6月30日まで。
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