今と2年前の22歳、仕事に対する考え方に違い
22歳(2010年3月時点)の人は仕事に対し、どのような考え方をしているのだろうか。インテリジェンスの調査によると「将来が不安」という悩みを持つ人が多い一方で、仕事に対する前向きな姿勢がうかがえた。
22歳(2010年3月時点)の人は仕事に対し、どのような考え方をしているのだろうか。インテリジェンスの調査によると「仕事を通して、お金以外のものも得られると思う」(74.0%)と答えた人が最も多いことが分かった。次いで「将来に不安を感じる」(56.8%)、「ひとつの仕事を長く続けたい」(55.5%)と続いた。「将来が不安」という悩みを持つ人が多い一方で、仕事に対する前向きな姿勢がうかがえた。
また2年前の22歳の回答と比較したところ、差が大きい項目は「将来に不安を感じる」(マイナス29.7ポイント)、次いで「できれば働きたくない」(プラス25.8ポイント)、「仕事はお金を得るための方法だと割り切っている」(マイナス21.5ポイント)となりました。また「いろいろな仕事を経験したい」(プラス9.5ポイント)、「ひとつの仕事を長く続けたい」(プラス8.0ポイント)と続いた。
働き方を4タイプに分類
16歳から22歳の男女に、仕事に対する考え方についてインタビュー調査したところ「自分の意見に忠実⇔周りの意見に従順」「成長を好む実行派⇔安定を好む現状維持派」の2軸で、4つのタイプに分類できることが分かった。
「自己中ハリキリスト」は自分の意見に忠実かつ、成長を好む実行派。「自分に合う仕事を見つけるために、数多くのサイトを毎日欠かさず全部見る」(19歳、女子大学生)など自分のこだわる部分には積極的に行動する傾向があるようだ。「慎重ためらイスト」は自分の意見に忠実かつ、安定を好む現状維持派。「受付などやってみたいが、自分には難しそう」(20歳、女性フリーター)など、やりたいことはあるが、挑戦をためらうタイプ。「こつこつ指示マチスト」は周りの意見に従順かつ、成長を好む実行派。「親が見つけてくれたので、バイトに応募した」(18歳、女子高校生)など、言われたことは真面目に行う。「流され甘んジスト」は周りの意見に従順かつ、安定を好む現状維持派。「やりたい職種は特になく、変なものじゃなかったらなんでもいい」(16歳、男子高校生)など、仕事に対してこだわりを持たないという。
22歳といえば「ひとくくりにされがちな『ゆとり世代』ですが、人一倍仕事へのやる気があることを生かし、タイプを見極め特性に合わせた育成をすることで、強い戦力に育てることができるのではないでしょうか」(『an』の奥山真編集長)
インターネットによる調査で、1年以内に非正規雇用に就業した22歳の男女488人が回答した。調査時期は2010年3月。
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