コラム
約束を守ることの意味とは――スター社員の仕事術(2/2 ページ)
「約束を守る」ということは、顧客との関係性に限らず、社内の中でも共通して最低限守らなければならないこと。「約束を守る」を細分化すると、「時間」「納期」「言ったこと」の3つがあるが、仕事ができる人になるためには、この3つを含め「決めたことを絶対に守る」ということが大切だと筆者は主張する。
言ったことはやる
結論から先に言うと、「やると言ったことは必ずやる」という信頼感のある人にしか、仕事は集まりません。職場にも市場原理というものがあります。必ずやる人に仕事は集まり、放置する人には誰も仕事を頼みたくありません。「二極分化」がここにも起こります。
できない理由をどれだけ並べても、自分の中でどれだけ上手に正当化しようとしても、それは自分で自分を慰めているに過ぎません。仕事が進んでいない、終わっていないという状況の解決にはなりません。
人との約束を守ることが大切なのは言うまでもないことですが、自分との約束も守らなくてはなりません。誰が決めたことでもなく、自分で決めたことをあきらめたら、自分に嘘をついたことになります。やり遂げずにそのままにするということは、逃げること。一度逃げたら、次もまた逃げる。逃げることを繰り返していると、自分で自分が信じられなくなります。
仕事のできる人になるには、自分で自分を信じられる人になること。そのためには、決めたことをやり遂げることを続けるしかないのです。(今野誠一)
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