三洋電機と両備グループは8月26日、太陽電池を搭載した未来型バス「ソラビ(SOLARVE)」を共同開発したと発表した。両社によると、公共交通バスで太陽電池を搭載したのはソラビが世界初。
両備グループは岡山県に本拠を置く交通運輸業を母体とした企業グループで、前身となる西大寺軌道が設立されてから今年で100周年を迎える。「SOLAR(ソーラー)」+「VEhicle(ビークル)」から命名されたソラビは、100周年記念事業の一環として開発された。
三菱ふそう製シリーズ式ハイブリッドバスに、三洋電機製HIT太陽電池パネル2枚(発電出力240ワット)と柔軟性に優れたアモルファスシリコン太陽電池シート90枚(同378ワット)を搭載。車内照明にはLED電灯を採用しており、太陽電池で発電した電力で点灯する。車内照明は無日照時でも約9時間の連続点灯が可能。このほか、除菌電解ミスト方式により浮遊ウイルスを抑制するポータブル空間清浄器「エネループエアフレッシャー」を5台搭載している。
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