北陸電力は9月1日、七尾大田火力発電所(石川県七尾市)の2号機(発電出力70万キロワット)で、燃料となる石炭の一部を木質バイオマスで代替する木質バイオマス混焼発電を開始したと発表した。
混焼発電に使用する木質バイオマスは年間約2万トン。木質バイオマス単体の発電量は年間約1700万キロワット時で、これによる推定CO2排出削減量は年間約1万4000トン。木質バイオマスには、製材過程などから発生する樹皮や木屑を使用する。
木質バイオマスはカーボンニュートラルなので、石炭火力発電の燃料の一部に木質バイオマスを使用することでCO2排出量を低減できる。このため電力各社は導入に積極的で、北陸電力でもすでに敦賀火力発電所2号機で木質バイオマス混焼発電を実施している。
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