喫煙者の70%、タバコ増税を機に「禁煙・減煙を検討」
10月1日からタバコ税の増税などにより、タバコ価格が値上がりする。喫煙者の3人に2人は今回の増税によって、禁煙や減煙を考えているようだ。ロッテ調べ。
10月1日からタバコ税の増税などにより、タバコ価格が値上がりする。これによって喫煙者たちの行動はどのように変化するのだろうか。
ロッテの調査によると、これまでに禁煙や減煙したことがある人にそのきっかけを尋ねたところ、トップは「自らの健康のことを考えて」が60.6%と断トツだった。以下、「タバコが値上がりしたため」が17.7%、「経済的な余裕がなくなったため」が15.4%、「禁煙場所が限られるようになったため」が13.1%、「タバコをおいしいと思わなくなったため」が13.0%で続いた。健康が理由の人が半数を超えているが、経済的な理由を挙げる人も少なくないようだ。
現在喫煙している人に「今回の増税を機に禁煙・減煙しようと思いますか?」と聞くと、「禁煙する」は27.6%、「減煙する(喫煙の本数を今より少し減らす+喫煙の本数を今の半分に減らす+喫煙の本数を今の3分の1に減らす)」は42.1%。3人に2人は何らかのアクションを考えているようで、「禁煙も減煙もしない」と答えた人は9.5%に過ぎなかった。
年代別に見ると、「禁煙する」の割合は男性20代(32.1%)や30代(29.1%)、女性20代(30.1%)で比較的高くなっていた。
タバコの替わりに利用したいものは?
多くの人が禁煙や減煙を考えているようだが、禁煙や減煙を考えている人にタバコの替わりに利用したいものを尋ねると、最も多かったのは「チューインガム」で43.8%。以下、「キャンディ」が23.8%、「清涼錠菓」が20.3%、「禁煙対策ガム」が15.8%、「茶系飲料」が12.5%、「缶コーヒー」が8.5%、「ミネラルウオーター」が7.3%で続いた。
ロッテでは「上位の商品には口の中に留まるもの、口の中をスッキリさせるものという共通点があるようだ」とコメントしている。
インターネットによる調査で、対象は20歳以上の男女1万人。調査期間は5月14日から20日。
関連記事
- タバコがいくらになったら禁煙しますか?
2010年10月から引き上げられる、タバコの税率。タバコの価格が1箱400円を超えると、半数以上の喫煙者が禁煙を検討するようだ。ORIMO調べ。 - 飲食店でのタバコの煙、“不快”が78.3%――でも我慢
忘年会シーズンとなり、外食をする機会が増える人も多いはず。しかし多くの非喫煙者は飲食店で、タバコの煙を不快に感じていることが分かった。ファイザー調べ。 - タバコを吸う本数と年収の関係
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.