新聞が「若者は不幸である」と報じない理由:ちきりん×赤木智弘の“ちゃかす”が正義(1)(4/4 ページ)
匿名ブロガーちきりんさんと、フリーライター赤木智弘さんの対談1回目。発行部数や広告費の減少などによって新聞社が苦しんでいるが、2人はメディア業界をどのように見ているのだろうか。
赤木:あと新聞がダメなのは、文字がどんどん大きくなっていること。「文字が大きくなっていること=文字が減っている」ことなので、ニュースを数多く報じられず、情報量も少なくなっている。
ちきりん:しかもターゲットが高齢者なので、若者向けの記事を書くインセンティブは少ないでしょうね。
赤木:ニュースというのは突発的に起きることが多いので、テレビの報道番組では時間を計算することが難しい。そのときにバラエティ系のニュースを用意しておいて、それを流しておけば番組が成立してしまう。そうした報道をしていると、取材をしている記者の考え方も甘いものになるでしょう。
例えば政府の定例会見だけを流しておいて、あとはバラエティ系のニュースでOK、となってくる。マスメディアというのは広く多くの人向けにニュースを報道しなければいけないのに、その幅がどんどん狭くなっていますね。
ちきりん:確かに。
→続く。
ちきりんさんの対談バックナンバー
→NHKを1週間で左遷され……政治とメディアの世界を“いったりきたり”(対談相手:上杉隆さん)
→5W1Hに忠実な新聞よりも、グチャグチャな「圧縮新聞」の方が面白い理由(対談相手:phaさん)
ちきりんさんのプロフィール
関西出身。バブル最盛期に金融機関で働く。その後、米国の大学院への留学を経て現在は外資系企業に勤務。崩壊前のソビエト連邦などを含め、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログ「Chikirinの日記」を開始。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN」。
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