外国人留学生を採用する企業、前年度比2倍に
就職情報・人材サービスのディスコは、外国人留学生採用に関する調査結果を発表した。それによると外国人留学生を採用する企業は、前年度比のほぼ倍であることが分かった。
就職情報・人材サービスのディスコは9月9日、外国人留学生採用に関する調査結果を発表した。2010年度の採用実績と2011年度の採用見込みを聞いたところ、2011年度に外国人留学生を採用する企業は21.7%で、2010年度の実績(11.7%)のほぼ2倍であることが分かった。
これを海外拠点の有無別に見てみると、海外拠点を持つ企業が2010年度の19.8%から2011年度は36.1%、海外拠点を持たない企業でも6.4%から12.3%に。企業の間で、外国人留学生を採用する意欲が強まっている傾向がうかがえた。
外国人留学生の配属先
2010年度に新卒採用した外国人留学生の配属先を聞いたところ、「日本での勤務」と答えた企業は80.8%。「日本での勤務だが、将来は海外を予定」という企業も23.2%あったが、「海外での勤務」は1.0%にとどまった。
また2011年度に外国人留学生を採用すると答えた企業に、その目的を聞いたところ「優秀な人材を確保するため」(72.8%)と答えた企業が最も多かった。このほか「海外の取引先に関する業務を行うため」(40.9%)、「自社(またはグループ)の海外法人に関する業務を行うため」(39.7%)と続いた。
採用したい外国人留学生の出身国・地域を尋ねたところ「中国」(59.0%)と答えた企業が最も多かった。次いで「東南アジア」(38.5%)、「韓国」(30.0%)と、「アジアを中心とした新興国でのビジネス展開を意識している企業が多いことがうかがえた」(ディスコ)
インターネットによる調査で、923社が回答した。調査期間は8月23日から8月31日まで。
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