読めない字があったら……あなたならどうする?
日ごろ新聞や雑誌を読んでいて、読めない字があって困ることがある人はどのくらいいるのだろうか。「よくある」(4.6%)と「時々ある」(36.4%)を合わせると、約4割の人は困ることがあるようだ。文化庁調べ。
新聞や雑誌などを読んでいて読めない字があったとき、どのような手段で調べる人が多いのだろうか。読めない字があって困ることがあるという人(41.0%)に聞いたところ「調べない」(34.2%)と答えた人が最も多く、次いで「本の形になっている辞書」(29.6%)、「携帯電話の漢字変換」(25.7%)、「電子辞書」(12.2%)であることが、文化庁の調査で明らかになった。
「本の形になっている辞書」と答えた人を年代別で見てみると、年代が上がるほど使っている人が多い。また10〜30代の4割以上は「携帯電話の漢字変換」を利用していることが分かった。
また漢字について、どのような意識を持っている人が多いのだろうか。「日本語の表記に欠くことのできない大切な文字である」(72.4%)と答えた人が最も多く、次いで「漢字を見るとすぐに意味が分かるので便利である」(60.1%)、「ワープロなどがあっても、漢字学習はしっかりやるべきである」(52.5%)と続いた。文化庁が2004年度に行った調査と比べると、「漢字の使い方についてあまり自信がない」は13ポイント減少したが、「漢字の使い方にはかなり自信がある」は5ポイント増加した。
常用漢字表を「知っている」――57.4%
「常用漢字表」というものがあることを知っている人はどのくらいいるのだろうか。「知っていた」と答えた人は57.4%で、2004年度に行った調査結果と比べると、6ポイント増加した。
また「常用漢字表」の見直しが行われていることを知っている人はどのくらいいるのだろうか。この質問に対し「知っていた」と答えた人は23.8%にとどまり、「知らなかった」は59.3%に達した。
面接による調査で、16歳以上の男女4108人が回答した。調査時期は2〜3月。
関連記事
- 偏差値60以上と50以下の高校生、こんなところに違いが
偏差値60以上の高校に通う高校生と50以下の高校生――学習習慣にどのような違いがあるのだろうか。「分からない問題への対処法」や「無視してできる問題だけを解いていった」などの行動で違いがみられた。ベネッセコーポレーション調べ。 - 分からない漢字の「読み」を調べる
文中で読み方が分からない漢字が出てきた場合、「よみがな検索」を使ってみよう。ブックマークレットも用意しており便利だ。 - 就職活動を漢字1文字で表すと?
就職活動を漢字1文字で表すと? 就職活動をした学生に聞いたところ、今年は不況の影響を受け、マイナスイメージの漢字が多かった。毎日コミュニケーションズ調べ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.