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名前を覚えろ! 名前を呼べ!――政治家の支持者獲得手法から学ぶ(1/2 ページ)

より多くの支持者を獲得するために、「人の名前を覚え、相手に重要感を持たせる」といったことを第一義的に考え、日頃から実践している政治家は多数います。プロジェクトマネージャーも、関係者の支持を必要とするという点では共通であり、この支持者獲得手法を見習うべきです。

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著者プロフィール:赤秀有為(あかひで・ゆい)

エフィジェント株式会社代表取締役、プロジェクトマネージャー。「管理だけではない。推進、コンサルタント役としても機能する」をコンセプトに、ITプロジェクトマネジメントサービスを提供している。


 「おはようございます」と「アカヒデさん、おはようございます」。

 「ねえねえ、この前の話なのだけど……」と「アカヒデさん、この前の話なのだけど……」。

 いずれも、明示的に名前で呼ばれる後者の方がうれしくなりますね。人の基本的な欲求である自分の存在感や重要感といったものが満たされるのでしょう。いわゆる、マズローの欲求5段階説における4番目の欲求「自我の欲求」にあたります。

 そして、存在感や重要感を満たしてくれた相手に対して どう思うのでしょうか?

 当然、自分を認めてくれたわけですから、良い印象を持ち、好意を持ちたくなりますよね。

「名前を覚える/呼ぶ」を苦手とする人はたくさんいる

 名前を覚えない人は、たくさんいますよね。当人は「名前を覚えるの、苦手なんだよね」なんて言いわけをして 一向に改善しない。これには、「苦手ではなくて、そもそも人の名前を覚えようとしていないだけでしょ!」と言いたくなりますね。

 また、名前を呼ばない人もたくさんいますね。特に年配の方に多い。人を呼ぶ時は、もっぱら「おーい」とか「ちょっと」。これは、照れとかプライドとかが行動を阻害しているのでしょう。読者のみなさんの中にも、耳の痛い方がおられるのではないでしょうか?

 ただ、プロジェクトマネージャーや事業マネージャーが、「名前を覚えない/呼ばない」といった状況だと大きな問題です。彼らは、関係者に対して影響力を持ち、関係者の支持や協力を必要とする立場にあります。そのため、自分の業務を有利に進め、成功させるために、より多くの支持者を集めることが重要だからです。

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