健康を保つ上で大切な働きをする成分と考えられているポリフェノール。日本人はどのくらいポリフェノールを摂っているのだろうか。
ネスレ日本とイードの共同調査によると、ポリフェノールを知っているという人は89.6%と、認知度は非常に高いようだ。
ポリフェノールは緑茶(100ミリリットル当たり116ミリグラム)やコーヒー(同200ミリグラム)、赤ワイン(同230ミリグラム)などに多く含まれる成分で、理想的とされる1日の摂取目安量は1500ミリグラム。しかし、回答者の飲食傾向から1日のポリフェノール摂取量を算出したところ、平均摂取量は1010ミリグラムと、理想の量と比較して490ミリグラム(32.7%)も少なかった。
摂取量だけでなく、摂取頻度もポイント
「ポリフェノールの摂取頻度はどのくらいが理想的だと思いますか?」と聞くと、「1日1回」(45%)と「1日2回」(40%)がそれぞれ4割ほどを占め、「5〜6時間に1回」(12%)が続いた。
ポリフェノールを研究しているお茶の水女子大学大学院の近藤和雄教授は「ポリフェノールは水溶性で体に蓄積されないため、1000〜1500ミリグラムの摂取目安量を2〜3時間に1回程度に分けて、こまめな摂取を行うのが理想的」とコメントしている。
インターネットによる調査で、対象は20〜60代男女461人。調査期間は9月4日から6日。1日の摂取量を算出した調査は近藤和雄教授とネスレ日本が共同で行った研究成果(日本栄養・食糧学会2010年5月発表など)を応用したもので、同じ調査はWebサイト「ネスカフェ ポリフェノール診断」で受けられる。
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