貯蓄はしているが、金額は少なめ――日本のビジネスパーソン
現在貯蓄をしているビジネスパーソンはどのくらいいるのだろうか。アクサ生命保険の調査によると、71%が「貯蓄をしている」と回答。国際比較で見ても、貯蓄をしている人の割合は日本がトップであることが分かった。
あなたは現在、貯蓄をしていますか? ビジネスパーソンに聞いたところ、71%が「はい」と回答していることが、アクサ生命保険の調査で分かった。国際比較で見ても、貯蓄をしている人の割合は日本のビジネスパーソンがトップ。ただ年間平均貯蓄額を見ると、日本は56万1531円と第4位という結果に。ちなみに最も多かったのは米国で同95万2322円、次いで英国が同69万3495円。一方、最も少なかったのはフランスで同26万4509円だった。
退職後の収入に満足している人はどのくらいいるのだろうか。日本のビジネスパーソンで「満足している(とてもを含む)」と答えた人は11%と、前回調査(2007年)から8ポイント減少。「満足している」と答えた人が最も多かったのは中国で79%、次いで米国とドイツが57%。逆に最も少なかったのは日本(11%)だった。
退職後に備えて貯蓄を始めるきっかけ
退職後に備えて貯蓄を始めるきっかけは何ですか? ビジネスパーソン、退職者共に「節目の年齢に近づいた」と答えた人が最も多かった。しかし退職者が「子どもの誕生」や「結婚」などを挙げているのに対し、ビジネスパーソンは「年金制度の悪化」「財政的困難、失業」「金融・経済危機」といったネガティブな理由が目立った。
国際比較で見ても、他国のビジネスパーソンは「子どもの誕生」「就職」「結婚」など個人のライフイベントを挙げているのに対し、日本のビジネスパーソンは上位3位以内にそうしたきっかけはなかった。また「財政的困難、失業」が3位にランクインしたのは日本だけだった。
電話による調査で、25〜59歳のビジネスパーソン1万5822人、55〜75歳の退職者500人が回答した。調査期間は3月20日から4月10日まで。
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