雪解け見えず「氷河期」……2012年卒の就職戦線
厳しい景況感が続いている、2012年卒の就職戦線はどのような状況になるのだろうか。人事担当者に聞いたところ「氷河期」と答えた人が半数を超えていることが分かった。楽天リサーチ調べ。
10月からいよいよ2012年度の新卒採用が本格化するが、企業側は就職戦線をどのようにとらえているのだろうか。人事担当者に2012年の採用状況について聞いたところ「氷河期」と答えた人が51.8%に達していることが、楽天リサーチの調査で分かった。次いで「どちらでもない」(30.9%)、「超氷河期」(11.7%)と続いた。同社が昨年秋に実施した結果とほぼ同様の結果となり(関連記事)、「引き続き厳しい寒さが継続する就職戦線になりそうだ」(楽天リサーチ)としている。
企業の海外進出が進んでいるが、外国人学生の採用についてはどのような動きがあるのだろうか。外国人学生の採用について聞いたところ「これまでも採用していないし、今年も採用予定はない」(58.1%)と答えた人が最も多く、次いで「これまでも採用しているし、今年も採用する予定」(28.2%)という結果に。ちなみに「これまでは採用していないが、今年は採用する予定」という企業は3.7%にとどまった。
学生の変化について
就職活動をする学生にどのような変化があるのだろうか。「エントリー数が増えた」(42.3%)と答えた人がトップ、次いで「説明会などイベントの参加者が増えた」(32.6%)と続いた。就職活動への意欲が強い学生が多く見受けられるものの、「就職に対する意識に学生間で差が見られるようになった」(23.0%)と答えた人も多く、「就職活動を熱心に行っている学生とそうでない学生の間で、『質の差』が広がっているようだ」(楽天リサーチ)
また採用担当者として、まず人を見るときのポイントを聞いたところ「話し方」(33.4%)と答えた人が最も多かった。以下「表情」(26.5%)、「立ち居振る舞い」(23.8%)、「身なり」(10.4%)と続いた。
インターネットによる調査で、20〜69歳の人事担当者800人が回答した。調査期間は9月10日から9月12日まで。
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