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女性の暮らしとデザインを見つめた、バウハウスのキッチン展(2/2 ページ)

東京・汐留のパナソニック電工汐留ミュージアムで、「バウハウス・テイスト、バウハウスキッチン展」が開催中だ。

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 また超初期の食器洗い機やオーブンも興味深い。会場ではマイスターハウスのキッチンを使う女性の動きを記録したフィルムが放映されているが、初期の食器洗い機だろうか、と思う設備を使う様子が写されている。

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マイスターハウスの使いかた「フィルム」

 開催に際しては、本展覧会を監修したバウハウス財団の研究員が来日した。担当のトルステン・ブルーメ氏は「キッチンは家具、最新技術、エネルギー、女性の社会進出と、当時のさまざまな問題を解決する、最適な場所だった」と解説。

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バウハウス デッサウ校舎

 ブルーメ氏によると、いまでは当たり前のダイニングキッチンだが、上流家庭では「台所と食卓」を分ける間取りが当たり前で、主人家族はダイニングルームにいて、キッチンは使用人の場所だった。さらにキッチンで食事をすることは不衛生と考えられていたという。19世紀後半、労働者階級が市民権を得るにあたって、キッチンと食卓を合理化する住まいの研究が進み、バウハウスでの研究結果も大いに生かされることになった。

 今では世界的にオープンキッチンが大流行。日本でもキッチンとダイニングのインテリアデザインが注目される時代に聞くと、信じられないような話である。けれどもわずか100年前には、キッチンは閉ざされた場所であったのだ。そんなキッチンを開放したバウハウスのデザインは、現在にもなお通じる思想をもち続けている。

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バウハウス・テイスト、バウハウスキッチン展

開催中〜12月12日

パナソニック電工汐留ミュージアム

Open.10:00〜18:00、月休、一般700円

お問い合わせ:パナソニック電工汐留ミュージアム 03-5777-8600


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