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坂・路地・石垣をめぐってアートに出会う:瀬戸内国際芸術祭(4/4 ページ)

瀬戸内国際芸術祭2010特集。男木島では日本人を中心に17組のアーティストが作品を展開しているが、そのほとんどが細い路地をたどりながら、石段や坂道を登って到達できる場所にある。

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 屋内作品の合間には、とっておきの屋外の作品も鑑賞したい。谷山恭子氏による作品「雨の路地」は、実際に路地にたらいやバケツ、やかんなどを多数つり下げて、晴れの日も雨が降る光景を実現している。

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「雨の路地」谷山恭子

 時間になると、上から少しずつ水が降ってきて、軽やかな水滴がたらいなどの底にあたることによって、さまざまな音階が奏でられる。それはまるで、小さな水のオーケストラだ。しばし耳をすませて繊細な音に聴き入る。

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 水が滴り落ちる下の部分に視線をうつすと、そこには屋根の瓦が敷き詰められ、少しずつ水が沁みていくのを見ることができる。瓦には、水をめぐる島の人々のさまざまな言葉が浮き出てくる。「水はお金より貴重やった」「海辺の方の井戸はちょっと塩味がしたよ 海より深く掘ってたもの」

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 水道設備が整備された今でも、水は離島にとってたいへん貴重なもの。島の人たちと水の歴史的経緯を感じながら、水の大切さをあらためて感じることができる素敵な作品だ。

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公式ガイドブック、公式サイト:D1エリア

島内での交通は徒歩のみ(自動車などの乗り入れは遠慮したい)。ほとんどが坂道なので、歩きやすい靴で。男木島へのフェリーは2とおり。高松から便数も豊富な、高松〜女木島〜男木島間もしくは、直島と豊島を行き来する、直島(宮浦)〜男木島〜豊島(家浦)間。

作品鑑賞可能時間=9:00〜16:30(ジャウメ・プレンサは20:40まで鑑賞可能)、休島日=無休

お問い合わせ:高松市男木交流館 090-7783-3641

香川県高松市男木町1986


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