就職試験で、交通費をもらえるのはどのタイミング?
企業は学生にどのようなことを求めているのだろうか。全国の主要企業に聞いたところ、文系・理系ともに「コミュニケーション能力」と答えた企業が最も多かった。ディスコ調べ。
2012年度の採用見込みに“回復”の兆しが見え始めていることが、就職情報会社・ディスコの調査で明らかになった。全国の主要企業に、2012年3月卒業予定者の採用見込みを聞いたところ「増減なし」との回答が43.1%を占める一方で、「増加」が13.5%と、「減少」の6.5%を上回った。さらに「未定」とする企業の割合が前年に比べ少なくなっていることから、「わずかながら採用回復の兆しが表れ始めている」(ディスコ)という。
企業は学生にどのようなことを求めているのだろうか。1位に選ばれたのは文系・理系ともに「コミュニケーション能力」だった。2位以下を見ると、文系が「バイタリティ」(前年5位)、理系が「基礎学力」(同3位)で、ともに2004年調査から6年続いた「熱意」が3位という結果に。
交通費支給のタイミング
学生に交通費を支給するタイミングを聞いたところ、近隣からの受験者に対しては「内定後(懇親会など)から」(31.1%)が最も多かった。次いで「最終選考から」(18.9%)、「一次選考から」(12.8%)と続いた。一方、遠隔地の受験者に対しては「最終選考から」(25.6%)がトップ。以下「内定後から」(24.0%)、「一次選考から」(14.7%)だった。
ちなみに内定前から交通費を支給する企業は、遠隔地からの受験者への場合、57.1%が支給していた。「学生の活動量が増え、交通費負担が重荷になる中、遠隔地からの受験者に対する企業の一定の配慮がうかがえる」(ディスコ)
インターネットによる調査で、全国の主要企業1184社が回答した。調査期間は10月12日から10月20日まで。
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