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冬のボーナス、公務員はいくらもらえるの?
日本経団連や大手シンクタンクの調査によると、民間企業で働く人に支給される冬のボーナスは2年ぶりに増加するという。一方、公務員にはどのくらい支給されるのだろうか。
日本経団連や大手シンクタンクの調査によると、民間企業で働く人に支給される冬のボーナスは2年ぶりに増加するという(関連記事)。企業業績がやや回復傾向にあることもあって、1人当たりの平均支給額(パートを含む)は40万円弱になる見通しだが、一方の公務員はどのくらい支給されるのだろうか。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査によると、公務員の冬のボーナスは前年比9.4%減の56万8150円(国家公務員58万6400円、地方公務員54万9900円)になると予想。また第一生命経済研究所でも同9.0%減の57万4000円と厳しい予想を示している。
2010年の人事院勧告によると、国家公務員の基本給は0.19%引き下げられることが決定している。またボーナスの支給月数についても年間で0.20カ月減となっているが、これまで引き下げられなかった。こうした基本給とボーナスの支給月数の引き下げが冬のボーナスに反映されると、1990年以降で最大の減少率になりそうだ。
第一生命経済研究所では「公務員の冬のボーナスは大幅な減少が予想されるが、人数の多い民間企業のボーナス増加が見込まれるため、全体としては雇用・所得環境にとってはプラスの効果をもたらすだろう」としている。
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