クルマは生活を便利にしてくれる一方、年に数千人が事故で命を落としている。ドライバーたちは、どのようなトラブルを経験しているのだろうか。
ソニー損保の調査によると、自家用車を所有し、月に1回以上クルマを運転する人に「経験したことがあるクルマのトラブル」を尋ねたところ、最も多かったのは「バッテリー上がり」で53.3%だった。以下、「タイヤのパンク」が47.9%、「キー閉じ込み」が35.3%、「ガス欠」が14.0%、「オイル漏れ」が11.4%、「オーバーヒート」が11.1%で続いた。「経験したことのあるカートラブルはない」という人は19.7%に過ぎず、多くの人は何らかのトラブルを経験しているようだ。
トラブルへの対処法では「ロードサービス会社(JAFや自動車保険会社など)に連絡をした」(41.5%)や「家族・知人を呼んだ」(36.0%)という人が多かった。
男性運転者の4割、居眠り運転で事故を起こしかけた
自分だけのトラブルにとどまらず、事故を起こした経験のある人はどのくらいいるのだろうか。自分が運転している際に事故を起こしたことがある人は64.8%と、3人に2人が経験しているようだ。男女別に見ると、女性(55.9%)より男性(73.7%)の方が高かった。
「危うく起こしそうになった事故」を聞くと、トップは「追突事故」で33.1%。以下、「自転車との事故」が31.5%、「居眠り運転による事故」が29.9%、「雨天や路面凍結によるスリップ事故」が27.8%、「交差点での事故」が22.6%、「車線変更時の事故」が21.2%で続いた。
男女別に見ると、「居眠り運転による事故」の割合は女性(18.9%)より男性(40.9%)の方が22.0ポイントも高く、特に40代男性では50.4%に達していた。ソニー損保では「疲労がたまった状態や睡眠不足のまま運転をしている人が多いのではないか」と分析している。
インターネットによる調査で、対象は自家用車を所有し、月に1回以上クルマを運転する18〜59歳の男女5000人(男性2500人、女性2500人)。調査期間は10月8日から12日。
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