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コラム

「芸能人を殴った男を確保」……なぜ“誤報”が流れたのか相場英雄の時事日想(3/3 ページ)

「芸能人に暴行を加えた人物の身柄を警視庁が確保した」という内容の記事が、ネット上に流れた。警視庁が身柄を確保した事実はないのに、なぜこうした記事が“報道”されたのか。背景にはメディアが抱える組織上の問題が潜んでいるようだ。

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 予定稿の事前配信(掲載)は絶対に起こしてはいけないミスだ。ただ、慣れない速報業務、加えて新興メディアに流れた情報の裏取り作業が増加するにつれ、こうしたミスは増えていくはず。

 大手紙、テレビ局の報道担当幹部は、取材現場の激しい現状をどの程度理解しているのか。現状、こうしたミスは単純な始末書レベル程度の認識しか持っていないはずだ。だが、現場の疲労は積み重なるばかりで、“あってはならない事態”が今後、着実に増加傾向をたどると筆者はみる。

 近い将来、世間を騒がせ、かつマスコミ企業の存続さえ危うくするような“予定稿”の流出がないことを切に願う。

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