郡部でも、近所づきあいが希薄化している
「近所の人と話すのが苦手」という人も多いだろうが、近所づきあいはどのように変化しているのだろうか。1999年から2010年の変化を見てみると、特に郡部で近所づきあいが希薄化していることが分かった。第一生命経済研究所調べ。
「近所の人と話すのが苦手」という人も多いだろうが、近所づきあいはどのように変化しているのだろうか。1999年から2010年の変化を見てみると、全国的に近所の人と「親しくつきあっている」と答えた人は減少し、その一方で「あいさつをする程度」が増えていることが、第一生命経済研究所の調査で分かった。
特に郡部では「親しくつきあっている」が45.5%から33.0%に減少。大都市や中都市と比べると、小都市や郡部の方が「親しくつきあっている」人は多いが、郡部でも近所づきあいは十分とはいえない状況のようだ。こうした背景には「郡部をはじめとした地方での高齢化や過疎化の進行により、近所づきあいがしづらくなっているのでは」(第一生命経済研究所)としている。
郡部でも近所づきあいが希薄化
近所づきあいを積極的にしているのは、どのような人なのだろうか。やはり「世間話をする人」(52.3%)が最も多く、この結果は1999年からほとんど変化がない。ただ1999年から2010年の間には「郵便や宅配便などを預かってくれる人」(48.1%→23.7%)、「一緒に遊びやレジャーなどを楽しむ人」(29.1%→20.1%)の減少が目立った。
また「何かあったときに相談できる人、頼れる人」(48.4%→39.9%)は郡部で10ポイント近く減少していることが明らかに。「これまで近所づきあいが形成されていた郡部において、近所づきあいの希薄化が進んでいるようだ」(第一生命経済研究所)
全国の18〜69歳の男女1986人が回答した。調査期間は1月9日から1月31日。
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