コラム
内定をもらっても安心してはいけない……危ないメディアの見分け方:相場英雄の時事日想(3/3 ページ)
大手メディアから内定をもらい、安心している読者もいるかもしれない。しかし広告費などの減少により、多くのメディアが苦戦しているのはご存じの通り。そこで“危ないメディア”の見分け方を紹介しよう。
他方、経営体力に勝る社は、即座に応援部隊が投入される。食事は温かい弁当が支給され、移動もハイヤーだ。
こうした取材が2〜3度続けば、新人の多くが離職する。となれば、また人繰りが苦しくなり、新人を採用することになるわけだ。本稿読者の中で、メディア企業からの内定を得て安心し切っている向きもいるはずだ。だが、状況は必ずしも良くないのだ。内定通知を出した企業がどちらの側にあるのか、換言すれば、ここ数年で新人の採用を増やしている企業は要注意なのだ。
本稿で何度も指摘してきたが、大手と呼ばれる新聞、テレビが自前の取材網と人員、自前の紙面構成(映像も)にこだわり続ける限り、“新人記者残酷物語”は続く。社内の政争に明け暮れている経営能力が欠如した元記者の方々には、強く経営体制の変革を促したい。
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