三宅一生の新たな挑戦、「REALITY LAB 再生・再創造」展(3/3 ページ)
東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで、三宅一生氏ディレクションによる展覧会が開催されている。手作業とともに高い技術が受け継がれてきた日本のものづくりの現場が、これまで以上に存続が難しくなってきている現状に目を向け、真摯に捉え直す機会を与えてくれる。
さらに「132 5.」の造形を応用した照明器具のプロトタイプも展示されている。素材は、再生ポリエステルペーパー。構造体を持たずに折りだけで造形がつくられており、自立するように設計されている。「IN-EI ISSEY MIYAKE」と題したこのシリーズは、現在、国内メーカーとともに研究開発が進められている。
会場では、三谷純氏による立体折り紙作品「Spherical Origami(スフェリカル・オリガミ)」も展示されている。それぞれ丸みをおびた造形は、どこかオーガニックなフォルムを思わせる優雅な美しさ。WOWによる美しい映像作品とともに、その複雑な構造も解き明かされている。
ちなみに、三谷氏が現在新たに取り組んでいるのは、「すべて曲線だけで構成される立体物」だという。数学的ルールにのっとったプログラミングの力を借りて「誰も見たこともないような立体物を作りたい」と話す三谷氏は、アーティストのようでもある。
さらに、浅葉克己+松井孝典+鈴木薫による「われわれはどこから来て、どこに行くのか。」という展示も印象的だ。遠い宇宙から地球にやってきた隕石などの展示を眺めながら、長い宇宙の歴史に想いを馳せ、われわれの立ち位置を振り返るという壮大なビジョン。一見、ものづくりの現場と関係ないように感じられるテーマだが、われわれの営みは文明の発展と地球とともにあるわけで、限りある資源の中でどう生きて行くかを、マクロ視点で考えるのはとても大事なことだと気付かされる。
時空とジャンルを越えた数々の意欲的な作品が並ぶ本展。じっくりと時間をかけて、21世紀の文明について考えてみたい企画展だ。
「REALITY LAB―再生・再創造」展
21_21 DESIGN SIGHT 東京都港区赤坂9-7-6
03-3475-2121
開催中〜12月26日(日)
Open.11:00〜20:00(入場は19:30まで)
12月14日は休館、一般1000円
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