ハイローラーXが明かす、知られざるカジノの世界（5/5 ページ）

「ハイローラー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。カジノでは多額の賭け金を使う人のことをこのように呼ぶが、日本人で20年以上、ハイローラーとして賭け続けている男がいる。カジノの裏側を、そしてハイローラーの実態を、この男が明らかにした。

[土肥義則，Business Media 誠]

カジノ合法化の動きについて

――日本ではカジノ合法化を目指し、議員や知事らが積極的な動きを見せています。こうした動きについてどのように思われますか？

X：これまで世界中のカジノに足を運んできたが、日本では「カジノ＝賭博場」と勘違いしている人がまだまだ多い。しかし外国のカジノを見ると、富裕層の人たちや貴族、有名人が当たり前のようにギャンブルを楽しんでいる。

　日本の良さは食文化だと思うので、もし日本にカジノを作るのであれば食文化をウリにしたカジノを作ればいいのではないだろうか。そうすれば外国からも足を運んでくれるようになるだろう。外国人といっても西洋人に来てもらう必要はない。ギャンブル好きのアジア人に来てもらえれば、日本のカジノは必ず成功するはずだ。

　ただ立派な施設のカジノができても、それだけで外国人を呼べるとは思わない。もし税金が高ければ、ギャンブルで勝っても利益は少なくなる。日本独自のエンターテインメントを取り入れ、税金のことを考慮すれば、外貨を獲得することは難しくないはずだ。