利用したことがある格安航空会社、トップは「ジェットスター」
低価格で簡素化された航空輸送サービスを提供するLCC(ローコストキャリア、格安航空会社)。海外のLCCが続々日本でも就航しているが、利用したいという人はどのくらいいるのだろうか。JTB調べ。
低価格で簡素化された航空輸送サービスを提供するLCC(ローコストキャリア、格安航空会社)。海外のLCCが続々日本でも就航しており、2010年にはエアアジアXの羽田〜クアラルンプール間の就航記念運賃が片道5000円というニュースが世間を騒がせた。低価格である一方、サービスや安全性が気になるLCCだが、利用したいという人はどのくらいいるのだろうか。
JTBの調査によると、JTB旅のアンケートで「海外で就航しているものを含め、LCCを利用したことはありますか?」と尋ねたところ、「はい」はわずか5%と少数派だった。
利用したことがある人に利用したLCCの会社名を聞くと、最も多かったのはオーストラリアの「ジェットスター」だった。以下、「スカイマーク」(日本)、「エアアジア」(マレーシア)、「イージージェット」(英国)、「サウスウエスト」(米国)が続いた。
成田空港や関西国際空港から就航しているジェットスターが断トツのトップだったが、JTBでは「ケアンズやゴールドコーストなど、日本人に人気のビーチリゾートに日本から直行便で運行している唯一の航空会社で、パッケージツアーでも使われていることから利用者は多いと考えられる」とコメントしている。
まだ浸透していないLCC
LCCの利用率は低かったが、「今後、LCCを利用してみたいですか?」と尋ねると、「はい」が39%と「いいえ」の13%を大きく上回った。しかし、「分からない」が48%と半数近くを占めており、まだLCC自体が浸透していない様子がうかがえる。
今後利用してみたいという人に「どんな条件であればLCCを利用してもいいですか?」と聞くと、トップは「料金が安い」で26%。以下、「フライト時間が短時間」が16%、「最寄りの空港からLCCが就航」が14%、「手続きに日本語の心配がない」が13%、「航空運賃以外にかかる費用が明確」が10%で続いた。「単に航空券代金が安いだけではなく、空港までの交通費を含め全体でいくらかかるかの総費用が重要になる」(JTB)。
インターネットによる調査で、対象は男女1万156人。調査期間は2010年11月4日から18日。
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