コラム
企業&組織の“安定度”計算式を作ってみた:ちきりんの“社会派”で行こう!(1/2 ページ)
就職活動において、志望企業の安定志向が高まっているという現代の学生たち。どんな企業が安定していると考えられているのか分かりやすくするため、ちきりんさんが企業の安定度を数値化してみました。
「ちきりんの“社会派”で行こう!」とは?
はてなダイアリーの片隅でさまざまな話題をちょっと違った視点から扱う匿名ブロガー“ちきりん”さん。政治や経済から、社会、芸能まで鋭い分析眼で読み解く“ちきりんワールド”をご堪能ください。
※本記事は、「Chikirinの日記」において、2009年5月25日に掲載されたエントリーを再構成したコラムです。
最近の不況と就職難で、就職活動をする学生の「安定志向」が高まっていると聞きます。ところでこの国で一般的に言われる「安定した企業」とはどんな条件の企業なのでしょう? 企業の安定度に影響を与えそうな要素を整理して、数値化できないか、考えてみました。
就職や転職を目指している会社や、現在お勤めの会社の安定度はどれくらいになるのか、電卓を取り出して計算してみてください。
基本の安定度
まずは組織の成り立ちの違いによって、基本的な安定度を設定します。
安定度100%
- 公的団体(官庁、都道府県庁、市町村役所、裁判所、警察、日銀など)
- 免許、許認可系インフラ業種(電力、ガス、銀行、放送など)
安定度80%
- 準公的団体(国立大学法人、公立病院や学校、国の外郭機関など)
- 東証1部上場企業
安定度70%
- 東証1部以外の市場に株式を公開している企業(海外市場含む)
- 私立の学校や病院など
- 法律事務所、会計事務所などプロフェッショナルファーム
安定度60%
- 上記以外のすべての企業
企業規模や雇用状況
この「基本安定度」に、下記のうち該当するものをすべて“掛けて”みてください。例えば、東証1部上場企業で1980年設立なら、80%×90%=72%です。
規模
- 1万人以上……100%
- 300人以上1万人未満……90%
- 300人未満……80%
創業時期
- 1975年以前……100%
- 1976年以降2001年以前……90%
- 2002年以降……70%
終身雇用度合い
- 日系企業……100%
- 米系以外の外資系企業……80%
- 米系企業……60%
雇用形態
- 正社員……100%
- 直接雇用の有期契約社員、期間工、ポスドクなど……40%
- パート、アルバイト、派遣社員など……20%
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