若年層で“新聞離れ”が浮き彫りに……読まない理由は?(2/2 ページ)
毎日、新聞(朝刊)を読んでいる人はどのくらいいるのだろうか。18歳以上の男女に聞いたところ、全体の61.8%が「毎日、新聞を読んでいる」と回答。しかし年代別に見ると、若年層の“新聞離れ”が浮き彫りに。新聞通信調査会調べ。
新聞を読んでいる理由
朝刊や夕刊を読んでいる人に、新聞を読んでいる理由を聞いたところ「新聞を読むのが習慣になっている」(55.3%)と答えた人が最も多かった。次いで「新聞で世間の動きがだいたい分かる」(46.8%)、「新聞は自分が好きなときに読める」(45.0%)と続いた。
年代別に見ると「新聞を読むのが習慣になっている」のは年代が上がるほど増加し、70代以上(74.1%)がトップ。一方、20代以下では2割(18〜19歳20.0%、20代24.9%)にとどまった。20代以下では「新聞は自分が好きなときに読める」と答えた人が最も多く、「新聞の手軽さが多様な生活スタイルをとる若い世代にとって、利点となっていることがうかがえた」(新聞通信調査会)
新聞を読まないという人に、その理由を尋ねると「テレビやインターネットなど他の情報で十分だから」(64.1%)と答えた人がトップ。次いで「新聞を取っていないから」(45.5%)、「新聞は高いから(お金がかかるから)」(30.4%)と続いた。この結果について、新聞通信調査会は「新聞以外のメディアへの接触が新聞離れの大きな要因となっている」と分析した。
「テレビやインターネットなど他の情報で十分だから」を理由に挙げた30代(72.1%)と40代(72.5%)は7割を超えた。また前回の調査結果と比べ、「新聞を取っていないから」は6ポイント増加した。
訪問による調査で、18歳以上の男女5000人が回答した。調査時期は2010年9月。
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