ボルボは“壊れません”から“ぶつかりません”に――ミドルセダン「S60」
ボルボ「S60」には2種類の衝突回避システムが搭載される。全走車をレーダーで補足する「CITY SAFETY」と、その発展系で身長80センチ以上の歩行者を検知する「HUMAN SAFETY」だ。
ボルボ・カーズ・ジャパンは3月5日、衝突回避システム「HUMAN SAFETY(ヒューマンセーフティ)」を搭載するミッドサイズセダン「S60」を発売する。価格は375万円〜579万円。
HUMAN SAFETYは、グリル部に設置したレーダーとバックミラー前方に設置したデジタルカメラを用い、時速35キロ以下の状況で身長80センチ以上の歩行者を検出する。歩行者に対して危険な状況と察知した場合は警告を発し、ドライバーの反応が間に合わなければ自動的にフルブレーキをかける。時速35キロ以上の走行時でも衝突の速度を最大限低減する。
また、低速走行時の衝突を防止する「CITY SAFETY(シティセーフティ)」も全グレードで標準装備。これは、時速4キロから30キロで走行中に、HUMAN SAFETYでも使われている前方レーダーによって約6メートル以内にいる前方走行車両の状態を監視するもの。追突回避に必要なブレーキパワーを計算し、危険を感知すると自動的にブレーキを作動する。車両の相対速度差が時速15キロ未満ならば衝突を回避する。
S60 DRIVeは新開発の1.6リットル直列4気筒直噴ターボ搭載
S60 DRIVeは新開発の1.6リットル直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、最高出力は132キロワット(180馬力)/5700rpm、最大トルクは240ニュートンメートル/1600〜5000rpmを発揮。燃費はガソリン1リットル当たり11.4キロ(JC08モード)だ。
上位グレードのS60 T6 AWD SEとS60 T6 AWD R-DESIGNは、3リットル直列6気筒ツインスクロールターボエンジンを搭載し、最高出力224キロワット(304馬力)/5600rpm、最大トルク440ニュートンメートル/2100〜4200rpmを生む。燃費はガソリン1リットル当たり8.5キロ(JC08モード)。また、減速回生システムを搭載する。
ボディサイズは4630×1845×1480ミリ(全長×全幅×全高)、車両重量はS60 DRIVeが1540キロ、S60 T6 AWD SEとS60 T6 AWD R-DESIGNが1770キロ。乗車定員は5人。価格は、S60 DRIVeが375万円、S60 T6 AWD SEが519万円、S60 T6 AWD R-DESIGNが579万円。
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