親と同居の理由、トップは「家を出て暮らすキッカケがなかったから」
大学入学時に一人暮らしを始める人がいる一方、社会人になっても実家に住み続けている人は少なくない。親と同居する理由を尋ねると、トップは「家を出て暮らすキッカケがなかったから」だった。アットホーム調べ。
大学入学時に一人暮らしを始める人がいる一方、大学を卒業して社会人になっても実家に住み続けている人は少なくない。彼ら彼女らは、なぜ親と同居する生活を選んでいるのだろうか。
アットホームの調査によると、親と同居している30〜40代独身ビジネスパーソンに「親と同居している理由」を尋ねたところ、最も多かったのは「家を出て暮らすきっかけがなかったから」で56.0%。以下、「生活費の節約のため」が52.5%、「家賃がかからないから」が46.3%、「収入が少ないから」が35.8%で続いた。
30代では「生活費の節約のため」「家賃がかからないから」など金銭的理由を挙げる人が多く、40代では「親だけで暮らす状況が不安だから」「親の介護が必要だから」と親を心配しての回答が目立っていた。
同居している親に生活費を払っている人は78.8%と、5人に4人は払っているようだ。
1カ月あたりの支払額では、「5〜6万円未満」が30.2%でトップ、「3〜4万円未満」が25.2%、「10万円以上」が11.4%で続いた。平均支払額は5万2000円で、年代が上になるほど高くなる傾向にあった(30代男性5万4000円、40代男性5万8000円、30代女性4万5000円、40代女性5万円)。
親と離れて暮らすきっかけになるものは
今後、親と離れて暮らすきっかけとして可能性が高いものを尋ねると、トップは「結婚」で62.8%と断トツ。「自分の収入が増える」(11.0%)や「自分の転勤」(10.0%)などを大きく引き離した。
しかし、「結婚しても親との同居を続けたい」という人は9.2%にとどまったが、「親元を離れて暮らすことになった場合でも親の近くに住みたい」という人は54.3%と半数を超えた。特に女性は親の近くに住むことを望む人が多く、30代女性では62.1%、40代女性では66.2%と高くなっていた。
インターネットによる調査で、対象は1都3県在住で、親と同居している30〜40代独身ビジネスパーソン600人(男性300人、女性300人)。調査期間は2月4日から7日。
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