調査リポート
ゴールデンウイークの移動距離、前年より7.9%増――コロプラ調べ
GPSなどを利用した位置情報ゲームを提供するコロプラは、ゴールデンウイークのユーザー当たり平均移動距離が前年より7.9%増加したと発表。お出かけ先の地域を見ると、東日本大震災の影響で西高東低となっていた。
GPSなどを利用した位置情報ゲームを提供するコロプラは5月13日、ゴールデンウイークのユーザー当たり平均移動距離※が前年より7.9%増加したと発表した。
※ユーザー当たり平均移動距離:同社によると、特定のユーザーの移動距離が伸びた場合も、移動するユーザー数が増えた場合でも伸びるため、お出かけの活発さを見るのに適しているという。
今年の平均移動距離は3月までは2010年を上回る傾向にあったが、東日本大震災で大きく落ち込み、春分の日を含む春の三連休でも多少回復するにとどまった。しかし、ゴールデンウイークでは2010年の水準を超えており、コロプラでは「震災で冷え込んだ人々のお出かけだが、このゴールデンウイークを機に一気に従前の状態にまで戻った可能性がある」とコメントしている。
お出かけ先の地域を見ると、関西が前年比20.2%増、四国が同18.0%増と好調だったのに対して、東北は同12.5%減、関東も同1.0%増と低調だった。
都道府県別に見ると、NHK大河ドラマ『江』の舞台となっている滋賀県、NHKドラマ『坂の上の雲』の舞台となった愛媛県、2010年に平城遷都1300年祭で認知度を高めた奈良県、島根県、山口県が前年より20%以上増やしていたのに対して、東日本大震災の影響が大きかった青森県、岩手県、宮城県は20%以上減らした。
全体的に西高東低の傾向となっていたが、東日本以外でも宮崎県が前年比11.8%減と落ち込みが目立っていた。コロプラでは「新燃岳噴火の影響」と分析している。
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