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「コンドーです、ロコンドーです」――Web靴販売の起業で常識を破れ:郷好文の“うふふ”マーケティング(3/3 ページ)
2月15日に誕生したばかりなのに“日本最大級の靴のショッピングサイト”という「ロコンド」。大胆にも、大物役者を使ったCM戦略にも乗り出している。3人の代表取締役たちはどのような思いを抱いて、起業に至ったのだろうか。
宅配便までが……
近藤さんのCM起用について秋里さんに聞くと、ロコンド.jpの秘密がさらに分かった。
「ロコンド.jpは靴販売の常識を破壊したい。年内で100万人の購入者を目指しています。それにはコアなネットユーザーだけでなく、市場を一般の人に広げる必要がある。人気女優を選べばそのファンは引っ張ってくれるけど、ネットだけの世界にとどまってシナジーが起きない。男性でも例えば石田純一さんは好感度は高いけれど、靴下を履かないので限定される。
『万人にウケるって何だろう?』、それは笑い。笑いは世界共通語です。そこでロコンド.jpという名前に関連して、笑いで認知を上げてくれる近藤さんに思い当たりました。最初は『なんでオレが』という感じでしたが、すぐに理解していただいて、近藤さんもダジャレを連発されていました」
楽しいWeb事業の秘密は段ボールにもある。返品にも使われる個性的な箱、カワイイと評判なのだが、保田さんがエピソードを1つ披露。
「ヤマト運輸が『コンドー、ロコンドーです』と言って配達してくれたんです」
保田さんの家に靴が届き、子どもたちが「カリアゲ、カラアゲ」と叫んだら、ヤマト運輸はそう言った。たった3カ月で生活に食い込んだ常識破りのロコンド.jp、靴はネットで買うのが当たり前という時代は近いのかもしれない。
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