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インタビュー

マツダが目指す「究極の内燃機関」実現の第一歩SKYACTIVエンジン開発者に聞く(3/4 ページ)

「モーターも使わず、ガソリンエンジンだけでリッター30キロ?」――ここ数年、マツダのクルマづくりで注目を集めていた新技術「SKYACTIV TECHNOLOGY」が、いよいよデビューする。マツダのクルマづくりの哲学がどのように変化するのか? パワートレインの開発責任者の意地を見た。

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だれでも運転が上手になる「デミオ 13-SKYACTIV」

 いよいよ「デミオ 13-SKYACTIV」が誕生する。ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」の技術の一部を、世界に先駆けいち早く投入したモデルだ。燃費は、10・15モードでガソリン1リットル当たり30キロ、JC08モードでも25キロということだから、実燃費でも既存のモデルに比べて格段に向上していることだろう。

デミオ 13-SKYACTIV
デミオ 13-SKYACTIV(出典:マツダ)

 人見氏は、デミオ 13-SKYACTIVを「燃費チャンピオンカー」と呼ぶ。段階的に投入されるSKYACTIV採用車の中で先陣を切るデミオの役割は、SKYACTIVのポテンシャルを燃費性能に特化することで、多くのユーザーに使ってもらうことだ。アクアティックブルーマイカというグレード専用のボディカラーも新しく設定する。140万円という価格も戦略的だ。

 技術的に燃費を向上させても、運転が荒かったら台なしだ。デミオ 13-SKYACTIVでは、ドライバーが運転を楽しみながらも、燃費がよく同乗者も快適に過ごせるような運転をサポートするための「インテリジェント ドライブ マスター(i-DM)」という機能が搭載された。

 これは、ドライバーのアクセル、ブレーキ、ステアリング操作や車速の変化をチェックしつつ、リアルタイムにメーター内ディスプレイで運転操作の判定をする。運転終了後には、総合スコアとアドバイスが表示され、運転技術を3段階のステージで示す。乗れば乗るほど、運転技術も向上するというわけだ。

 ちなみに、i-DMにほめられるような運転は、これまでの「ゆっくり走ればいい」だけのエコドライブとはちょっと違うらしい。環境と同時に、走る歓びも忘れないマツダらしいポイントだ。

デミオ 13-SKYACTIV
メーターの右にあるのがi-DM(出典:マツダ)

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