調査リポート
定価1000円の本、電子書籍だと「半額以下なら買う」が7割弱(2/2 ページ)
スマートフォンやタブレット型PCの登場で、より利用しやすくなっている電子書籍。だが、利用するきっかけのトップは「無料の本が読めるから」で、安価であることをメリットととらえている人が多いようだ。東京工芸大学調べ。
下の年代ほどモバイル端末で利用できるストアの利用率が増加
市場の広がりにともない、電子書籍ストアもさまざま登場している。「利用したことがある電子書籍ストア」のトップは「電子書店パピレス」で23.9%。以下、「LISMO!」が20.9%、「ドコモマーケットBOOKストア」が17.1%、「楽天コミックモバイル」が13.4%、「青空文庫」が12.5%で続いた。
東京工芸大学では「若い年代ほど携帯電話やスマートフォンなどのモバイル端末で利用できるストアの利用率が高く、年代が上がるにつれてPCでの閲覧に対応したストアの利用率が高くなる傾向にあるようだ」と分析している。ただ、どのストアの利用率もそれほど高くなく、定番と言えるストアはまだ登場していないと言えそうだ。
インターネットによる調査で、対象は10〜50代の男女1000人(男性500人、女性500人)。調査期間は5月18日から23日。
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