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10周年のナチュラルローソンから、コンビニの未来を考えた郷好文の“うふふ”マーケティング(2/3 ページ)

女性の美と健康にフォーカスした商品や、快適なライフスタイルを提供することを意識したナチュラルローソンがこの度、誕生10周年を迎えた。10周年を記念して行われた“感謝の夕べ”で、筆者はコンビニの未来について考えた。

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ナチュラルローソンはコンビニではない

 「いろんな努力をしていますが、コンビニはまだ男性比率が高い。一方、ナチュラルローソンでは女性客比率が50%と、ほかにはない女性層からの支持を集めています」

 ローソン副社長執行役員COO兼CVSグループCEOに就任後、初めてメディアの前に姿を現した玉塚元一さん。「ナチュラルローソンならではの、美と健康にこだわった商品と快適なライフスタイルを提供する店舗」と語る。


玉塚元一さん

 2001年に自由が丘からスタートしたナチュラルローソンは、今や首都圏に91店舗(5月31日現在)。美と健康にこだわる女性が集まる立地に特化している。商品開発ではローソン全体のR&D機能と位置付ける「とんがった開発」(玉塚氏)を、7人中5人までが管理栄養士の有資格者である商品開発MDが行う。ナチュラルローソンの開発商品やヒントをレギュラーローソンへ展開させる図式である。少ない店舗数を補うのはeコマース(FROM NATURAL LAWSON)であり、調剤薬局との併設(城山トラストタワー店)などヘルスケアとの融合店もある。コンビニの新フォーマットがいくつもある。

 次いで登壇したナチュラルローソン推進部の山口英樹部長は、ナチュラルローソンが社内コンペの提案から始まったことを明かし、10周年を迎えて2カ所修正したストアコンセプトを説明した。

 “ナチュラルローソンは女性を中心に、「美しく健康で快適な」ライフスタイルを身近でサポートするお店です。”

 修正点は「女性を中心」というターゲティング、そして「お店」という文字は元々は“コンビニエンスストア”であった。もはやコンビニではない。では何なのだろう?

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