“日本の便利”をもっと世界に!:ちきりんの“社会派”で行こう!(3/3 ページ)
「洗浄機能付き便座」や「洗い場付きお風呂」など、海外旅行に行くと日本の便利さを痛感することが多いというちきりんさん。そんな“日本の便利”をもっとアピールして、世界に普及させるべきだと主張します。
おしぼりビジネスを世界に
水回りではありませんが、「おしぼり」も世界に広まってくれたらいいなーと思うものの1つです。飛行機内では、最近は日系以外の航空会社でも出てきますが、(アジアの一部を除き)海外のレストランでおしぼりが出てくることはほとんどないですよね。
食事前に手をふくというのは極めて合理的だし、しかもパンを手でちぎって食べる国におしぼりがないのはすごく気になります。
「おしぼり屋」という、飲食店に毎日おしぼりを洗浄消毒して配布し、翌日には回収するという専門業者が日本ではどこの街にも存在してるわけですが、こういうビジネス自体が海外にはありません。おしぼりの普及に必要なのはおしぼりという“モノ”ではなく“おしぼり屋というシステム”だと考えると、あのシステムが海外に普及するのは難しいでしょう。でも最近は使い勝手の良い使い捨ておしぼりもでてきました。これもぜひ広まってほしいです。
“日本の便利”をもっとアピールしよう!
それ以外にも、日本には便利でホスピタリティ度の高いモノがたくさんあります。
「郷に入れば郷に従え」という言葉もある通り、私も海外に行った時に「まったく日本と同じにしてほしい!」とは思いません。けれど同様に、海外から日本に来た人には、より積極的に「日本という郷の慣習」に触れてもらい、「日本ならではの便利さ」を体験してもらいたいとも思います。
そういう意味では、日本にあるホテルがわざわざ「西洋風のバスルーム」を用意して、海外からのお客さまを迎える必要はないと思うのです。そういうことをしてると「日本のすばらしきモノたち」が広まりません。
飛行機内のおしぼりサービスだって、「日本航空に乗った時に配られたオシボリがめっちゃ気持ちよかった!」という米国人顧客の声がユナイテッド航空やアメリカン航空に伝わって普及したのだと思いますが、私たちも「日本のコレってこんなに便利なんですけど! 快適なんですけど!」と、もっと積極的にアピールすべきではないでしょうか。
そんじゃーね。
著者プロフィール:ちきりん
兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。著書に『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法』がある。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN」
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