メールなどでリンクを送付し、クリックさせて不正なWebサイトへと誘導することが問題となっているが、近年、SNSの広まりでそうしたリンクを受け取る機会も増えている。
トレンドマイクロの調査によると、インターネットユーザーにSNS利用中のメッセージ内のリンクに対する意識を尋ねたところ、「直接会ったりする友人・知人のメッセージであれば、特に気にせずクリックする」に「同意する(やや同意する含む)」とした割合は78.4%と、5人に4人近くは気軽にクリックする傾向にあることが分かった。
年代別にみると、「同意する」の割合は若い年代ほど高くなる傾向にあり、20代では86.7%に達していた。男女別では、男性(75.7%)より女性(81.8%)の方が高いようだ。
直接の知り合いではなくオンラインのみの友人・知人であっても、「特に気にせずクリックする」に「同意する」とした割合は47.1%と、「同意しない」の52.9%と拮抗していた。
一方、「(誰からのメッセージであっても)特に気にせずクリックする」への同意は16.9%と低く、「誰からのメッセージであっても警戒してクリックしない」への同意は33.8%と、3人に1人はかなり警戒していると言えそうだ。
トレンドマイクロでは「Webに対するセキュリティ意識は多くのユーザーが持っている一方で、関係性の深い人物からのメッセージには警戒心が大きく低下する傾向が見られる」とコメントしている。
インターネットによる調査で、対象は12歳以上の男女618人(男性333人、女性285人)。調査期間は6月28日から30日。
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