シニア層に聞く、地域情報の入手先は?
60歳以上のシニア層はどのメディアを信頼しているのだろうか。最も信頼しているメディアは「新聞」、一方、信頼していないメディアは「テレビ」という結果に。NTTレゾナント調べ。
60歳以上のシニア層は、地域のイベント情報をどのように入手しているのだろうか。全国のシニア層に聞いたところ「回覧板」(67.8%)が最も多く、次いで「インターネット」(39.2%)、「掲示板」(30.9%)、「知人・友人」(30.5%)であることが、NTTレゾナントの調査で分かった。「シニア層にとっては、やはり『回覧板』が地域のつながりの中心を占めている一方で、『インターネット』も重要な位置を占めているようだ」(NTTレゾナント)
また男女別にみると、女性は「知人・友人」「趣味で集まる場所」と答えた人が多かった。特に「知人・友人」に関しては、「インターネット」を抜いて2位となっており、「女性は男性に比べ、ネット社会よりも、リアル社会から情報を得る傾向をうかがえた」(同)
最も信頼しているメディアは新聞
シニア層は平日、どのメディアと接触している時間が長いのだろうか。インターネットを使った調査ということもあってか、1日の平均時間は「PC」(3.2時間)がトップ。次いで「テレビ」(3.1時間)、「ラジオ」「タブレット端末」(いずれも0.9時間)、「本、雑誌」(0.8時間)と続いた。
4マスメディア(新聞、テレビ、本・雑誌、ラジオ)+インターネットから得られている情報について、どの程度信頼しているのだろうか。最も信頼しているメディアは「新聞」で85.2%。次いで「ラジオ」(73.5%)、「テレビ」(69.5%)という結果に。一方、信頼していないメディアは「テレビ」(9.4%)が最も多く、次いで「本・雑誌」(9.1%)、「インターネット」(8.7%)だった。また「どちらともいえない」と答えたのは「本、雑誌」(8.1%)、「インターネット」(7.9%)、「テレビ」(7.7%)で目立った。
インターネットによる調査で、60歳以上の男女8393人が回答した。調査期間は6月17日から22日まで。
関連記事
- 朝日新聞が、世間の感覚とズレにズレている理由
気鋭のジャーナリスト、上杉隆氏、相場英雄氏、窪田順生氏の3人が、Business Media 誠に登場。「政治評論家に多額の資金が渡った」と指摘されている官房機密費問題や、メディアが抱える問題点などについて語り合った。 - 大手新聞はどんな問題を抱えているのか――給与に“隠微な差”
新聞が苦しんでいる。販売部数と広告収入が落ち込み、まさに“崖っぷち”だ。しかし紙面からは、新たな動きが感じられないのはなぜだろうか。そこで元朝日新聞の記者に、新聞業界が抱える問題点を語ってもらった。 - 日販とトーハン、2大取次が寡占する日本の出版流通事情
街の書店でベストセラーを買えないのはなぜか。棚に並ぶことなく出版社に返品される本はなぜ発生するのか。硬直していると言われる本の再販制度が守られているのはなぜか――これらの問題を考えるのに避けて通れないのが、日販とトーハンの2大取次だ。出版不況が止まらないのはなぜか? 本記事ではそれを、流通から考えていく。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.