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市販のサラダは何ベクレル? 秋葉原で放射能測定を体験した(3/4 ページ)

今後数十年、私たち日本人が付き合っていかなければならない放射能問題。生活の基礎となる食品の放射線量測定を行える施設が秋葉原にできたと聞き、実際に体験してみることにした。

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検出下限値を超えていたら、どう表示される?

 では、検出下限値を超える放射性物質が含まれている時にはどのように表示されるのか。

 次図は福島第一原発に近い、ある地点の土を測定した結果である。上の方に「CS_137 1.01E+04(=セシウム137が1キログラム当たり10100ベクレル)」「CS_134 3.81E+03(=セシウム134が1キログラム当たり3810ベクレル)」という表示が出ているのがお分かりになるだろうか。


放射性物質が検出下限値を超えると、上に具体的な値が出る

蛍光の分析結果。セシウム134は605keVと796keV、セシウム137は661.7keVにピークがある。縦軸のスケールは先ほどの図より約50倍大きい

秋葉原の土からも放射性物質を検出

 文部科学省が進めている航空機モニタリングで、東京中心部の土壌からは1平方メートル当たり1万ベクレル以上の放射性物質は検出されなかった。

 しかし、ある程度飛んできていることは間違いないようで、研修施設近くの秋葉原界隈の土を調べたところ、次図のようにセシウム137が1キログラム当たり254ベクレル、セシウム134が1キログラム当たり106ベクレル検出された。

 ちなみにこの研修施設で行った放射能測定では、食品から放射性物質が検出された例はあるものの、暫定規制値を超える放射性物資を検出したことはないという。


研修施設近くの秋葉原界隈の土の検査結果

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